フラメンコについて

フランコ用語集

フラメンコ舞踊を習い始めると聞いたことがない専門用語が飛び交います。フラメンコはスペインの舞踊なので、ジャマーダなど専門用語はスペイン語です。

何となくわかるものもあれば、どういう意味か先生に聞くに聞けない!という声を全国の愛読者から聞きますので、踊りを習うときによく使われるフラメンコ用語をご紹介します。

また何となく使っている単語の意味をここで覚えて、上達につなげてください。

 

フラメンコ用語集(五十音順)

 

アイレ aire

アイレは空気という意味で 、フラメンコらしさのことをいう。

 

アフィシオナード/ダ aficionado/a

アフィシオナードとは、愛好家のこと。熱くフラメンコを愛するアマチュアのことで、男性がアフィシオナードといい、女性はアフィシオナーダという。

 

アセント acento

アセントとはアクセントのこと。コンパス感をだすのにこのアセントはとても重要。

 

アティエンポ atiempo

アティエンポとは表の音のこと。フラメンコは表の音と裏の音があり、裏の音はコントラティエンポと呼ぶ。

 

アバニコ abanico

フラメンコ舞踊で使われる扇子のことをAbanico(アバニコ)という。

スペインにはアバニコのサイズはたくさんあり、23センチが最近よく使われるサイズで、19センチと小さいサイズを好む人もいる。

日本でよく使われる32センチの大きいアバニコのことをスペインではPericon(ペリコン)と呼ぶ。

 

 

アルティスタ artista

アルティスタとはアーティストのこと。

 

オブラ obra

オブラとは作品という意味で、舞台作品のことをいう。劇場のショーのことをエスペクタクロ espectáculoという。

 

エスコビージャ escobilla

エスコビージャとは曲の構成の1部で、サパテアードの踊り手の見せ場のパートのこと。

 

エストリビージョ estribillos

エストリビージョとは繰り返し歌われる歌のこと。バイレの最後は、このエストリビージョがよく歌われる。

 

エンサージョ ensayo

エンサージョとは、リハーサルや舞台げいこ、練習のことをいう。

 

カンタオール/ラ cantaor/a

カンタオールとはフラメンコの歌い手のこと。男性はカンタオール、女性はカンタオーラ。

 

カンテ  cante

カンテとはフラメンコの歌のこと。フラメンコはカンテからうまれているので、カンテを沢山聴いて勉強することが、上達への第1歩。

 

クアドロ cuadro

クアドロとは直訳すると絵、四角いもの、フレームという意味で、フラメンコ的な意味は小さな空間にアーティストやバイラオールたちが後ろに並び(もしくは半円になって)踊りを披露すること。

 

コルドベス cordobes

コルドベスとは帽子のことで、ガロティンでよく使われる。

 

ゴルペ golpe

ゴルペとはサパテアードの基本のひとつで、足裏全体で打つこと。

 

 

コンパス compas

コンパスとはリズムの単位のことで、フラメンコ独特のリズムやアセントのこと。

ソレアなど3拍子系は12拍で1コンパスなので、このコンパス感を養うのに時間がかかる。

即興で踊れるフラメンコだが、それはコンパスという絶対的なルールがあるから成り立つので、どんなにきれいに踊れても、コンパスを外したらフラメンコではなくなる。

 

コントラティエンポ contratiempo

コントラティエンポとは裏の音のこと。フラメンコは表の音と裏の音があり、表の音はアティエンポと呼ぶ。

 

コンテスタシオン contestación

コンテスタシオンとは返事、返答という意味で、レトラの間にいれる足のこと。コンテスタシオンをレマーテと呼ぶ人もいるが、どちらでも意味は同じ。

 

サパテアード Zapateado

サパテアードとは足の技巧のことで、フラメンコ舞踊はこのサパテアードの技巧で足を打ちながらリズムを奏でて踊る。

サパテアードの基本は、ゴルペ、プランタ、タコン、プンタの4つの打ち方がベースになっている。この他にlatigo ラティゴ(latiguillo ラティギージョともいう)やchaflán チャフランなどの技巧もある。

 

サパトス Zapatos

サパトスとはフラメンコシューズのこと。

サパトスの表面は表か裏の皮でできていて、デザインも色も豊富にあり、靴底の足先とかかと部分は釘がうっている。かかとの高さは3種類あり、最初は標準の高さ5センチで、色は黒がお勧め。

踊り手にとってサパトスは命みたいなもの。このサパトスで踊りやすさやサパテアードの音が変わります!必ず店頭で試し履きをして自分にあったサパトスを購入しましょう。

 

 

サリーダ salida

サリーダは出口、出発という意味で、フラメンコでは曲の出だしの歌のこと。サリーダの歌は、3~4コンパスが多く、それ以外の長さで踊りたいときはカンタオール(歌い手)に何コンパスと指定した方があわせやすい。

 

シエレ cierre

締めるという意味で、違うテンポでレトラやエスコビージャを始めたいときにシエレでリズムを一度しめて終わらせる。

 

ジャマーダ llamada

ジャマーダとはllamar(呼ぶ)の活用で、歌を呼ぶ時の合図のことをいう。バイレの振付けの基本的な動きでもあり、ブレリアやタンゴはレトラの間にもこのジャマーダをよく使う。

 

シレンシオ silencio

シレンシオとは静寂という意味で、アレグリアスの構成の1部によく使われるパートの名前。通常レトラの後にシレンシオが伴奏され、長めと短めの2種類があり、このシレンシオの後はジャマーダをしてパソ・デ・カステジャーノの歌を踊るか、ムシカ・ムエレといってフェードアウトさせて終わらせるかのどちらかになる。

スローテンポの静かなメロディーで踊るので、体の基本が出来ていないと誤魔化しがきかないある意味難しい箇所でもある。このシレンシオは必ず踊らなければいけないわけではないため、踊り手によっては踊らない人もいる。

 

スビーダ subida

スビーダとはsubir(昇る、上がる)の活用で、テンポを上げることをいう。

スビーダしてシエレをしたり、スビーダしてジャマーダをして歌を呼んだり、踊り手がバックアーティスト全員をコントロールしながら足を打たないといけないので、難しい足技である。

練習生の多くは自分たちでスビーダすることが出来ないため、先生とギタリストが誘導するようにテンポをあげていく。そのことに気づかない練習生は、ソロを踊る時や教室を離れて一人で踊る時にスビーダ出来ないことに気づく。

 

ソニケテ soniquete

ソニケテとは、フラメンコ独特のノリ、コンパス感のことをいう。フラメンコの神様パコ・デ・ルシアが「ソニケテがなければフラメンコではない」と言ったことからこのソニケテという単語が有名になった。

 

タコン tacon

タコンとはサパテアードの基本のひとつで、かかとで打つこと。

このタコンは、上から打つ場合と、ゴルペの後にかかとを上にあげて打つ場合と2種類ある。

 

テクニカ tecnica

テクニカとはテクニックのこと。バイレの基本を習得し確実に上達を目指すなら、テクニカと呼ばれる練習をたくさんすること。

 

ドゥエンデ duende

ドゥエンデとは不思議な魔力のことで、演奏中や踊っている時に神的な何かがおりてくることをいう。

 

トケ toque

トケとはギターのこと。フラメンコの音楽を形成するカンテ同様に重要な要素。

 

 

バイラオール/ラ bailaor/a

バイラオールとはフラメンコの踊り手、ダンサーのこと。男性ダンサーはバイラオール、女性ダンサーはバイラオーラ。

 

バイレ baile

バイレとはダンス、踊りのこと。フラメンコ舞踊については、フラメンコ舞踊の特徴ページをお読みください。

 

バストン Bastón

バストンとは杖のことで、マルティネーテでよく使われる小物のこと。

 

パソ paso

パソとはステップのこと。パソ・デ・セビジャーナスはセビジャーナスのステップのこと。パソ・デ・ブレリアはブレリアのステップのこと。

 

 

バタ・デ・コーラ bata de cola

バタはガウンのことで、コーラは尻尾という意味で、裾の長い衣装のこと。裾が少し短いものをコリンと呼ぶ。バタ・デ・コーラは見た目とても優雅に見えるが、裾が長いのでとても重たく、これを蹴り上げて踊るのはかなりの筋力が必要。

 

 

パルマ palma

パルマは手拍子のことで、音は高い音のセコと低い音のバホ(ソルダ)の2種類がある。フラメンコの音楽を形成するのは、カンテ、トケ(ギター)とこのパルマ。またハレオも盛り上げるために欠かせない。

 

パリージョ palillos

パリージョとはカスタネットのことで、スペインではCastañuelas(カスタニュエラ)ともいう。パリージョは、Machoと呼ばれるオスとHembraと呼ばれるメスの左右一対で、メスには紐の穴と穴のくぼみに切り込みがある。利き手(右利きは右に)にこのメスをつけ、メスのほうが高い音、オスは低い音が鳴る。

 

 

ハレオ jaleo

ハレオとは掛け声のこと。アーティストを励ましたり舞台を盛り上げるハレオは、フラメンコの音楽としてカンテ、トケ(ギター)、パルマと並び重要な要素。

オレ!はハレオの代表であり、この他にバモス!やア(ル)サー、エソエ、ビエン、ケ・グアッポ、ボニータ、バマァジャ、フエゴ、アグアなど、たくさんある。

アセントのところでハレオをかけると間違いがない。

 

パレハ pareja

パレハとは、カップルという意味で、男性と女性がペアになって踊ることをいう。二人だけで踊る場合もパレハという。

 

パロ palos

パロとは曲種のこと。フラメンコは曲という概念がなく、曲の種類、音楽形式のことをパロという。例えばソレアというパロは、12拍子で1コンパス、ゆっくりなテンポで歌い踊るという決められたベースの中で、レトラは好きに変えることができるし、踊りの曲構成も好きに変えることが出来、このように暗黙のルールの中で自由に変えることができるのがフラメンコの特徴。

 

ビエン bien

ビエンとは良いという意味で、英語でいうgoodのこと。レッスン中、踊りが良ければビエン!と褒められるし、ハレオという掛け声でもよくこのビエンが使われる。

 

ヒターノ/ナ gitano/a

ヒターノとはロマ族のこと。男性はヒターノ、女性はヒターナ。

 

ファルダ falda

ファルダとはフラメンコ用のスカートのこと。本番用のスカート丈はくるぶしより下になり、かなり長くなるが、練習用のファルダの丈はくるぶしより上の短めで問題ない。

ファルダは、広がるタイプと腰にぴったりフィットするマーメイドタイプがあり、初心者は広がるタイプが踊りやすいのでお勧め。

 

 

ファルセータ falseta

ファルセータとはギターのメロディー変奏。ギタリストが決められた枠内で自由に弾くので、人によってメロディーがぜんぜん違う。踊り伴奏を頼む時は、その人の得意とするファルセ-タをひいてもらった方が上手くいく。

スペイン人アーティストの多くはファルセータにあわせて振付をつくるので、独特のファルセータは振付けも独特なものになる。

 

フェスタ fiesta

フィエスタとはパーティーや宴のことで、公演の最後によくあるフィン・デ・フィエスタは出演者がブレリアを踊ることをいう。

 

ブエルタ vuelta

ブエルタとは回転のこと。前傾で回るのはケブラダ。

 

ブラソ brazo

ブラソとは腕のことで、フラメンコ舞踊はブラソを常に丸い優雅なラインをだして踊る。

猿手の人はこのフラメンコ独特のブラソのラインをだすのが不利なので、上腕の内旋トレーニングをしっかりすること。

 

 

プランタ planta

プランタとはサパテアードの基本のひとつで、足の前側で打つこと。

スペイン人によってはプランタのことをメディオと呼ぶ人もいる。メディオとは半分という意味で、足の半分を使う、という解釈でこのような言い方をする。

 

プーロ puro

プーロとは純粋なという意味で、プーロ・フラメンコは純粋なフラメンコのこと。バイレでいうと、ヒターノが踊る伝統的なシンプルな振付で踊ること。

 

プンタ punta

プンタはサパテアードの基本のひとつで、つま先で打つこと。

 

ボタ botas

ボタとはフラメンコブーツのことで、男性はこれを履いて踊る。女性がパンツ姿で踊る時、ボタを履いて踊ることもある。日本にはボタがほとんど売っていないのでオーダーする必要があり、ボタが届くまで数か月かかるので、ボタが必要な人は時間に余裕をもって注文しましょう。

 

マノ mano

マノとは手のこと。フラメンコ舞踊は踊る時に手を内回しと外回しをしながら指先に感情をこめながら踊る。フラメンコ舞踊の基本はブラソとマノなので、マノの練習はたくさんすること。

 

マルカール marcar

マルカールは印をつけるという意味で、フラメンコでいうとコンパスにきちんとはめながらパソを踏むこと。レトラの振付けはこのマルカールが基本であり、マルカールをみれば踊り手のレベルがわかる簡単なようで難しい基本。

 

マントン manton

マントンとは大判ショールのこと。マントンはサイズがいろいろあり、踊り用マントンは140×140センチ以上のものを使う。

 

モデルノ  moderno

モデルノとは、近代的な、現代のという意味で、プロ・フラメンコにコンテンポラリーなどの動きをとりいれて発展させた新しいスタイルのこと。エバ・ジェルバブエナがこのモデルノの代表的な舞踊家の一人。

 

ラティゴ latigo

ラティゴは鞭という意味で、鞭を打つように足裏先にある釘を打つこと。ラティギージョとも呼ぶ。

難しい技巧で音がなるのに時間がかかるため、練習生には教えない教室もある。

 

リンピアール limpiar

リンピアールとは掃除をするという意味で、レッスンで踊りをきれいにするときに使う。

 

レトラ letra

レトラとは歌詞のこと。一つ目の歌はプリメラ・レトラ、二つ目の歌はセグンダ・レトラ、三つ目の歌はテルセラ・レトラという。

 

レマーテ remate

レマーテとは仕上げ、終わる、とどめという意味で、バイレではエスコビージャのぬけるときやレトラをしめるときに使ったりする。リズムをしめてファルセータをよんだりするので、ジャマーダとも似ている。またコンテスタシオンのことをレマーテと呼ぶ人もいる。

 

  • この記事を書いた人

松本真理子

Mariフラメンコ教室を主宰しながらフラメンコの魅力をブログで発信中。 フラメンコの聖地スペイン・へレスの伝統ある”ペーニャ・ラ・ブレリア”でメインのソリストとして出演を果たし、2019年にはへレスの国際的なフェスティバルの初日にラ・グアリダ・デル・アンヘルにて松本真理子リサイタルコンサートの快挙を成し遂げ、2021年第2回フラメンコWebフェスティバルにて動画作品”el Canal”が総合評価部門で入賞、関西テレビ「よーいドン」番組などのメディアでカリスマとして紹介された大阪のフラメンコ舞踊家。

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