フラメンコの曲種紹介

ティエント  -フラメンコの曲種を紹介するシリーズ8-

Tientos(ティエント)は、タンゴ(タンギージョ)からうまれた4拍子系の曲種で、基本的に女性のみが踊るのでエレガントに踊らなければいけないとされています。

スペインの文献によると、タンゴとティエントは双子のような関係と記されていて、カディスでうまれた後にセビージャで発展したらしく、そのため後半のタンゴはタンゴ・デ・トゥリアナ(セビージャ地区の歌)がよく歌われます。

ティエントはレトラの長さが、長めと短めの2種類しかないので、タラントより踊りやすいこともあり、日本では好んで踊られる曲です。

 

 

| 踊りの構成(伝統的なスタイル例)

 

サリーダ

(ファルセータ)

プリメラ・レトラ(一つ目の歌振り)

(ファルセータや短めのエスコビージャ)

セグンダ・レトラ(二つ目の歌振り)

エスコビージャ

タンゴ

エストリビージョ(はけ歌)

 

 

| 踊りの曲構成の解説

 

ティエントスは4拍子系で、1コンパスは8拍と私はカウントしています。(稀に違う解釈の人もいますので、これは絶対ではありません)

アセントは1と5で、シエレは5でしめます。

タンゴのシエレは7でしめます。

 

サリーダは3コンパスが一般的です。

プリメラ・レトラ(一つ目の歌振り)は、長めの9コンパス(2+コンテスタシオン1+6)がよく歌われる長さです。

コンテスタシオンの足は、ドブレ・ティエンポ(倍のリズム)のリズムで打つのが一般的なので、レトラの最後の8くらいから倍のリズムで足を打ちます。

 

レトラの2コンパス目が

①  2  3  4  ⑤  6  7  8 ・

コンテスタシオン↓

① ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ ⑤ ・ 6 ・ 7 ・ 8 ・

コンテスタシオンの後、センシージョに戻りますが、基本的に細かいリズムを感じながら踊りましょう。

 

セグンダ・レトラ(二つ目の歌振り)は長めの9コンパスか、短めの7コンパス(1+コンテスタシオン1+5)、もしくはレトラの最後にタンゴに変える方法もありますが、これは歌い手としっかりエンサージョをしなければいけないため、即興で踊らなければいけないタブラオや練習生の振付けには使いません。

 

エスコビージャは、ティエントスのノリでする場合とタンゴに変えながら足を打つ場合があります。ティエントスのノリでシエレをする時は5でしめ、タンゴのノリの場合は7でしめます。

 

タンゴのレトラは、タンゴ・デ・トゥリアーナ(9コンパス=2+コンテスタシオン1+6)がよく歌われます。

練習生の振付けは、タンゴのレトラが一つで少し足をうってからジャマーダでエストリビージョという繰り返しの歌、つまりハケ歌で帰るのが伝統的スタイルです。

 

ティエントスのレトラは長め9コンパスと短め7コンパスの2種類だけですが、スペイン人アーティストは最初に長め、セグンダは短めのレトラを歌う人が多いです。

 

 

 

| 衣装

 

タンゴだけの場合、華やかな色や柄の衣装でもOKですが、ティエントスだと少し地味な色や柄の衣装で踊られます。

ただし、シギリージャのような暗いイメージではありません。

 

赤の衣装は、ティエントスでよく着られますね。

基本的に女性しか踊らない曲なので、女性らしさを強調したデザインがお勧めです。

 

  • この記事を書いた人

松本真理子

Mariフラメンコ教室を主宰しながらフラメンコの魅力をブログで発信中。 フラメンコの聖地スペイン・へレスの伝統ある”ペーニャ・ラ・ブレリア”でメインのソリストとして出演を果たし、2019年にはへレスの国際的なフェスティバルの初日にラ・グアリダ・デル・アンヘルにて松本真理子リサイタルコンサートの快挙を成し遂げ、2021年第2回フラメンコWebフェスティバルにて動画作品”el Canal”が総合評価部門で入賞、関西テレビ「よーいドン」番組などのメディアでカリスマとして紹介された大阪のフラメンコ舞踊家。

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