フラメンコの曲種紹介

グアヒーラ  -フラメンコの曲種を紹介するシリーズ9-

Guajiras(グアヒーラ)は、カンテス・デ・イダ・イ・ブエルタと呼ばれる3拍子系(12拍で1コンパス)曲種のひとつです。

スペインが南米を植民地化した時代に、南米最後の植民地キューバに渡ったアーティスト達が現地の音楽に影響を受けて発展し、スペインに持ち帰ったものがイダ・イ・ブエルタと呼ばれ、その代表曲はグアヒーラやコロンビアーナです。

グアヒーラは、“キューバ農婦“という意味があり、アバニコやバタ・デ・コーラなどを使って踊られることが多いのが特徴です。

フラメンコ的なパロ(曲種)とは少し雰囲気が違い、フラメンコ的でないというスペイン人もいることから、スペインではアレグリアスやソレアなどの人気曲種ほどグアヒーラはあまり踊られませんが、日本ではとても人気のある曲種です。

日本で歌われるレトラの長さは同じでゆっくりなテンポが一般的ですが、スペインではカンテのバリエーションが豊富でテンポは早めが一般的です。本場のスペイン人と一緒に仕事をする際は、事前勉強をしっかりしましょう。

このグアヒーラは、他の曲種よりファルセータがよく使われます。音楽にあわせて振付をするので、音楽をよく聞きましょう。

 

| 踊りの構成(伝統的なスタイル例)

一般的によく踊られる伝統的なスタイル例は以下になります。

 

サリーダ

(ファルセータ)

プリメラ・レトラ(一つ目の歌振り)

(ファルセータ)

セグンダ・レトラ(二つ目の歌振り)

エスコビージャ

コロンビアーナ(ブレリア調もしくはタンゴ調)

エストリビージョ(繰り返しのハケ歌)

 

 

サリーダは4~5コンパスくらいで、レトラの長さは7コンパス(1+1コンテスタシオン+5)が一般的によく歌われる長さで、プリメラ(一つ目)もセグンダ(二つ目)も同じ長さです。これは日本での話でスペインでは違います。

 

他の曲よりファルセータを使うことが多く、エスコビージャも音楽にあわせて個性ある振付がしやすいです。

後半はコロンビアーナをブレリア調で踊ることが多く、レトラの長さは8~10コンパス前後と変わりやすいので、事前にカンタオールと打ち合わせをした方がいいです。

最後はエストリビージョのハケ歌で終えるのが一般的です。

 

曲の雰囲気を変えたかったり、テンポを落としてゆったり踊りたい場合、3拍子系からシエレして4拍子タンゴ調のコロンビアーナに変えることも出来ます。

 

 

 

| 衣装

 

キューバ農婦をイメージするような清楚な白やクリーム色やパステル色など淡い色が好まれますが、赤や青色もよく着られます。

女性らしさを強調するボランテ(フリル)がはいったデザインをお勧めします。

 

アバニコを使って踊ることが多い曲で、衣装の色とアバニコの色は同じ色にするか、もしくはサパトスとアバニコの色を同じにするなど、センス良くコーディネイトしましょう。

  • この記事を書いた人

松本真理子

Mariフラメンコ教室を主宰しながらフラメンコの魅力をブログで発信中。 フラメンコの聖地スペイン・へレスの伝統ある”ペーニャ・ラ・ブレリア”でメインのソリストとして出演を果たし、2019年にはへレスの国際的なフェスティバルの初日にラ・グアリダ・デル・アンヘルにて松本真理子リサイタルコンサートの快挙を成し遂げ、2021年第2回フラメンコWebフェスティバルにて動画作品”el Canal”が総合評価部門で入賞、関西テレビ「よーいドン」番組などのメディアでカリスマとして紹介された大阪のフラメンコ舞踊家。

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